関口宏司のLuceneブログ

OSS検索ライブラリのLuceneおよびそのサブプロジェクト(Solr/Tika/Mahoutなど)について
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BEA dev2dev オフラインミーティング セミナー資料
先週の月曜日のことだが、BEAシステムズdev2devセミナー(dev2devオフ会)でLuceneについて話をした。

セミナーのプログラムは最初に豆蔵の長谷川さんによる「Spring Framework」、そして休憩を挟んでその次に「Apache Lucene」、最後にビールと軽食がふるまわれる、という内容である。

小ぢんまりとした開発者集会であるdev2devにしては、今回はなかなかの集客であった。

しかし、「こんなにもLuceneに関心が高いのか」と思ったのは錯覚で、皆Springを聞きに来たことがオフ会開始後まもなく判明した。

最初のセッション「Spring Framework」開始前に参加者の自己紹介があったのだが、皆(「皆」というのは文字通り「全員」ということだ)「今日はSpringを聞きに来ました」と発言したのだった。

参加者のほとんどは開発プロジェクトが始まればプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャを任されるほどのシニアの方々だ。つまり、分別のある大人だ、ということである。

彼らには少しは気遣いというものがないのだろうか。事前に打ち合わせするなどして、一人くらいは「Luceneを聞きにきました」という発言があるべきではないか(ともちろんこれは冗談でその後の飲み会でBEAの佐々木さんと話したものである)。しかしシニアの方々は忙しいので、そんな打ち合わせをする余裕はないのであった。

そしてSpringのセッションのあとの休憩時間終了後、私の番になった。

当初このセミナープログラムを主催者であるBEAの佐々木さんに聞いたときは「Springのあとのトリで話すんですか。まいったなー」と思っていたのだが、このセッションの順番は私の元上司である佐々木さんの思いやりだったのだ。Lucene => Springの順番で組んでしまうとSpringの開始時間に合わせて参加者が集まってしまうからである。なぜなら彼らはプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャを任されるほどのシニアの方々で忙しいからである。

佐々木さんとしては元部下の私がガラガラの客席に向かってむなしいプレゼンをするところを見たくなかった、そういう親心だったのだろう。

そういうこともあって、SpringのあとにLuceneを話すことになった。話し始めは「早くビールを飲ませろ」というシニアの方々の視線が痛かったが、終わってみれば質問を多数いただき、全文検索への関心の高さを知りまた関心を高めることができたように思うのでまあまあよかった。

SpringとLuceneへのこのような関心の高さ違いは、ひとつの理由としてフレームワーク(Spring)とクラスライブラリ(Lucene)の違いから来るのかもしれない。

フレームワークはそれを採用したアプリケーションの骨格を決めるので、「知らないと恥ずかしい」という意識が働く。それに対し、クラスライブラリはアプリケーションの骨格にはなりえず、一機能にとどまる。全文検索の機能がアプリケーションとして不要であれば、Luceneというクラスライブラリへの興味は湧いてこない。しかしフレームワークはすべてのアプリケーションに「採用するかどうか」という選択を迫る。そんなわけで、SpringとLuceneへの関心の違いが生まれる。そう考えれば参加者の意見は納得がいくだろう。

今回用いたLuceneのセミナー資料は、ロンウイットのページからダウンロードできる。


ところで、もうひとつ困ったことがあった。それは著書にサインを頼まれたことだ。こういうのはテレもあるが困った。私は作家とかではないので、サインペンと本を差し出されても、「いやーちょっと」というのが正直な心情なのだが断るのも「何様のつもりだ」という気がするので、「字が汚いんですけど、いいですかぁ」「いいです」というような短いやり取りのあとに書くはめになるのであった。

私以外にも著書にサインをしていた人がいた。それは豆蔵の長谷川さんである。豆蔵の長谷川さんといえば「Spring入門」の著者であり同社を代表する著名なエンジニアである。そんな長谷川さんは気取らずさわやかにサインの要請に応じていた。長谷川さんはサイン慣れしているという感じであった。きっと一日一冊くらいは書いているに違いない。サインペンのキャップを口にくわえ(いや、くわえていなかったかもしれないが)組んだ足の上に本を置いてゆったりとした姿勢でサラサラとペンを走らせているのであった。一流のエンジニアはサインをする姿も素敵だ。

「せめてサインの練習でもしてSpringを超えようか」そんなことを妄想する私であった。
| 関口宏司 | Luceneセミナー | 10:29 | comments(0) | trackbacks(1) |
インクリメンタルサーチのデモ公開
http://lucene.jugem.jp/?eid=65で紹介した大口事業所の個別郵便番号のインクリメンタルサーチのデモを公開した:

http://demo.rondhuit-search.com/etcajax/

このデモ画面では[検索]ボタンを設けず、郵便番号を3桁以上入力すると、Luceneの前方一致検索を使って「インクリメンタルサーチ」を行う。

WebアプリケーションでLuceneを用いた検索機能を実装する場合、通常、UIに[検索]ボタンを設け、ボタンの押下で検索サービスを呼び出すようにする。しかし、あえて[検索]ボタンを置かず、検索語の部分入力を契機にサーバの検索サービスを呼び出し、結果候補を逐次表示することで、使い勝手を向上させることができる。これを実現するために、本デモではAjax技術を用いている。
| 関口宏司 | LuceneとRIA | 02:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
第5章の「ant dbinit」でエラーになる場合の対処方法
「Apache Lucene入門」の読者の方から「第5章のサンプルが動かない」という報告があり、その後格闘の結果「動きました」という連絡があったので、同じ症状に悩んでいる方のためにここにその対処方法を簡単に記す。

症状はP.327の「ant dbinit」がうまくいかない、というもの。

このとき、報告していただいた対処方法は、classes/hibernate.cfg.xmlファイルの先頭の部分を次のように「2.0」を「3.0」に書き換える、というものである:



"-//Hibernate/Hibernate Configuration DTD 3.0//EN"
"http://hibernate.sourceforge.net/hibernate-configuration-3.0.dtd">



なお、詳しいやり取りは、http://lucene.jugem.jp/?eid=78のコメント欄にあるので、参考にしていただきたい。
| 関口宏司 | 書籍「Apache Lucene入門」 | 21:05 | comments(3) | trackbacks(0) |
BEA dev2dev オフラインミーティング 7月10日@東京 詳細
「BEA dev2dev オフラインミーティング 7月10日@東京」の詳細が決まったので、案内を以下に添付する。


第12回dev2dev Tokyoデベロッパグループオフラインミーティング

開催案内

テーマ:Spring Framework最新情報と検索エンジンApache Lucene概要を学ぶ

概要:
はじめのセッションでは、豆蔵の長谷川さんにSpring Frameworkの最新情報をお話して
いただきます。最近話題の"Pitchfork"の話も。その後にロンウィットの関口さんに
オープンソースの検索エンジンApache Luceneを説明してもらいます。Luceneは全文
検索システムを構築するためのJavaのライブラリです。全文検索/Luceneの基本的な説明と
Luceneを応用したデモも含みます。

日時:2006年7月10日(月)午後3時から5時30分
場所:日本BEAシステムズ13Fトレーニングルーム
アジェンダ:
14:30-15:00 開場:ネットワーキング(人脈形成......)
15:00-15:10 自己紹介
15:10-16:00 Spring Framework最新情報(豆蔵 長谷川裕一氏)
16:00-16:20 休憩
16:20-17:10 Apache Luceneによる全文検索システムとその応用 (ロンウィット 関口宏司氏)
17:10-17:30 Q&A
17:30-19:30 懇親会
参加申し込みページ(定員が30名+の部屋ですので、お早めに登録してください)
http://devg.dev2dev.beasys.co.jp/

http://devg.dev2dev.beasys.co.jp/wiki/index.php?アーカイブ/オフラインミーティング資料/060710
| 関口宏司 | Luceneセミナー | 11:11 | comments(1) | trackbacks(0) |
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