関口宏司のLuceneブログ

本日（3月12日）20時くらいまで以前にダウンロードした方に訂正のお知らせがあります。

ユーザガイドP.25とP.33のURLにポート番号（8080）の表記が抜けていました。

P.25
（誤）URL: http://192.16.201.143/asvr/

（正）URL: http://192.16.201.143:8080/asvr/

P.33
（誤）URL: http://192.16.201.143/solr-db/select?q=検索語

（正）URL: http://192.16.201.143:8080/solr-db/select?q=検索語

となります。すでにサイト上には訂正後のユーザガイドが置いてあります。

Lucene/Solrを使った検索アプライアンス「アスベル」（＊１）を開発した。

検索アプライアンスというとGoogle Miniなどが有名である。Google Miniは検索エンジンの「箱（ハードウェア）」を社内ネットワーク環境などに設置して必要な設定を行う。すると検索対象文書をGoogle Miniのクローラーが収集し、収集が完了した後に検索が可能になる、という代物である。

私はこれをソフトウェアで実現した。ソフトウェアなのでダウンロードして試すことができる：

http://www.rondhuit.com/download.html

しかし、単にソフトウェアで実現しただけだと「Solrとどう違うの？」ということになってしまう。

Solrとの違いは設定済みの環境ごとまるごとパッケージしている点だ。このパッケージをユーザのPC上で動作するVMWare環境上で動かしてしまおう、という発想である。そのため、検索"アプライアンス"の名の通り、インストール後簡単な設定だけで検索エンジンが動作する環境が手に入る。

現在はまだβ１のバージョンでデータベースのみがクロールの対象となっている。

他の検索アプライアンスとの違いを列挙してみると、次の点があげられる：

	アスベル	他の検索アプライアンス
提供方法	ソフトウェア	ハードウェア
価格	無償	有償
対応文書種別	データベースのみ（今後拡充）	多数
文書数	数十万件（200万件でテスト確認）	価格により異なる

また検索ASPサービスなどとの違いは・・・ASPサービスはインターネット越しに検索対象文書をクロールしなければならないため、企業内検索に適用するのが困難である。またクロールできたとしても企業内の機密文書をASP提供者側にインデックスという形で置く必要があるので、抵抗感がある。またASPサービスはどうしても更新が頻繁な多数の文書があるアプリケーションには向かない。このような用途には検索ASPサービスよりもアプライアンス形式がいいと考えられる。

しかし、検索アプライアンスはこれまで検索ASPサービスでは一般的な「お試し」ということができなかった。アスベルはアプライアンスでありながら「お試し」を可能にし、しかも使い続けても無料である。

この機会にぜひダウンロードして使ってみていただきたい。

＊１「アスベル」はロンウイット仮想検索アプライアンス（RONDHUIT Virtual Search Appliance）の頭文字（R,V,S,A）を逆から無理矢理読んだものから命名。